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浜大根とイビザ島
潮干狩りとマリンスポーツで賑わう津の海。カラフルなヨットの帆と様々な国の人達が各々に楽しむ姿に、私の中のモノクロ写真を思い出す。...
あかりをつけたぼんぼり
雪汁を出雲川が前浜に運ぶ頃、漁師達には慌ただしい季節が訪れる。脳内にあの歌がリピートされ、冬の終りに射すお日様に笑顔が溢れる。...
恵方巻と鮟鱇(あんこう)
2月3日の夜、一人私は縁起の良い方角の恵方に向け大きな口をあけ無言で太巻きを頬張る。まるで静かな海底で小魚やエビを喰うが如く…。...
愛のスピリッツ
木枯らし一号が吹いた10月末、クレー射撃を終えた二人が立ち寄ってくれた。普通に見ればシャレたオヤジと可愛い娘さんの仲良し親子であるが、オレンジ色の鎧をまとうと師弟へと変わる。師であ...
幸さんの菊の花茶とダルマ
10月の朝、買い出しの荷物を車から降ろす際に甘く漂う金木犀(きんもくせい)の花の香り。私にとってこの黄々とした香りが、本格的な褐色の季節の訪れを教えてくれる合図。そして花は記憶をつ...
フランスにはない夏ジビエ
「生後3ヶ月 雌の子鹿のローストです」。...
森の妖精 津の天然茸 ポルチーニ編
7月に入って雨の日から2日後の朝、高い湿度の中車を走らせ森へと向かう。途中の野池でテールウォークする魚を見るが本日のお目当ては君ではない。...
森の妖精 津の天然茸 アミガサタケ編
初夏、竹と竹が擦れあう音を聴きながら藪へと入る。少々の緊張感なのか段々音が大きく聞こえてくる…。静かな生き物達の鼓動を気にしながら奥へ奥へと向かうと間もなく、帽子を被った童話の小人...
忘れていた美味しさと思い
休み明けの火曜日、若いスタッフが行う儀式がある。今回は2月に入社したパティシエール(女性パティシエ)がその当番。大きなまな板、私の使い込んだ骨すきと言われる包丁を握りしめ、相手に挑...