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85年目のクレパス
平成29年...
弱虫ソムリエの逆襲
「はい、そこまで。鉛筆を置いてください。」人生で初めて本気で勉強し、回りの期待を背負い挑んだ真夏のソムリエ試験。結果は実力不足で不合格。負けを引きずり不平不満に塗れた23歳の自分。...
未熟な煙の魔術師
燻した香りは本質を天使にも悪魔にもする…。...
ジャイコとの6ヶ月
賑やかな蝉時雨を豚舎で聞いた学生生活最後の夏。ワニやイルカのビーチボールではなく、愛くるしい彼らに股がり泥にまみれた日々。明野高校生産技術科の2、3年生が種付けから出産出荷まで愛情...
浜大根とイビザ島
潮干狩りとマリンスポーツで賑わう津の海。カラフルなヨットの帆と様々な国の人達が各々に楽しむ姿に、私の中のモノクロ写真を思い出す。...
あかりをつけたぼんぼり
雪汁を出雲川が前浜に運ぶ頃、漁師達には慌ただしい季節が訪れる。脳内にあの歌がリピートされ、冬の終りに射すお日様に笑顔が溢れる。...
恵方巻と鮟鱇(あんこう)
2月3日の夜、一人私は縁起の良い方角の恵方に向け大きな口をあけ無言で太巻きを頬張る。まるで静かな海底で小魚やエビを喰うが如く…。...
愛のスピリッツ
木枯らし一号が吹いた10月末、クレー射撃を終えた二人が立ち寄ってくれた。普通に見ればシャレたオヤジと可愛い娘さんの仲良し親子であるが、オレンジ色の鎧をまとうと師弟へと変わる。師であ...
幸さんの菊の花茶とダルマ
10月の朝、買い出しの荷物を車から降ろす際に甘く漂う金木犀(きんもくせい)の花の香り。私にとってこの黄々とした香りが、本格的な褐色の季節の訪れを教えてくれる合図。そして花は記憶をつ...