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空っぽのワインセラー
今から約20年前、修行中の少ない収入で頑張って大きいワインセラーを買った。実家の男臭くて狭い部屋に空っぽのセラーが聳え立った。人生で初めて本気で勉強したソムリエ試験の頃からの相棒だ...
二見浦 秘境のスイーツ
伊勢市駅前にあった噴水と二羽の白鳥の像。いつものように3兄弟で占拠した後、一番ホームから出る国鉄に乗り込む。二見浦のタミおばちゃん(民子さん)の家に泊まりに行くのは、出口家夏の終わ...
0.5ha美術館横のシャトーローリエ
まだトリコロールの色も意識していなかった二十歳の頃、師匠の薦めで初めてワインを買った。...
幻のブラックパール
ふとした時に見つけた春の足音。 我々日本人は他の季節にない喜びを春に感じる。 目覚める大地・小躍りする春告鳥(うぐいす)。...
積み木とあられ
8月で5歳になった次男坊。少々危なっかしい所やひょうきんな所は、自分の幼少期と重なって見える。「脱走して家に帰らないように!」と、あえて遠くの保育園を選んだと母やんから聞かされた。...
魅惑の外道達② 魂のヒゲ
ヒメジ、ベラ、ヘダイ、グレ、赤エイ…。外道という不名誉な呼ばれ方をする魚たち。光と影、どんな世界にでもある勝手な勝負付け。...
魅惑の外道達
ヒメジ、ベラ、ヘダイ、グレ、赤エイなど、外道という不名誉な呼ばれ方をする魚達。...
ピエロのワイン(後編)
翌年、三重県に帰った私は師匠から戦いのステージをいただいた。28歳でミュゼボンヴィヴァンのシェフに就任。その時師匠に「伊勢と全く違うカラーを打ち出せ!」という司令をうけ、山の恵と共...
ピエロのワイン(前編)
黒いギャルソン服に黒いタブリエ。 いつもより長い時間鏡を見る自分の胸元には金色の葡萄バッジがあった。 本気の戦いで負けた23歳の夏。...