木枯らし一号が吹いた10月末、クレー射撃を終えた二人が立ち寄ってくれた。普通に見ればシャレたオヤジと可愛い娘さんの仲良し親子であるが、オレンジ色の鎧をまとうと師弟へと変わる。師であり父の古田さんは日本一のプロハンターであり匠の業を駆使する罠師である。
ミュゼで看板メニューの鹿や猪などの山の恵みや、日本最高水準と言われるみえジビエもこの方なくしてブレンド化はあり得なかった。
そんな古田さんが猟師一家三代目の魂を22歳の愛娘に伝える。
11月15日(火)、羽子板のお人形のような愛ちゃんが、獣道のように険しいハンターの道を歩みだした。
猟初日、私が望む個体の鹿を仕留めてみせたのは古田の看板を背負った誇りとスピリッツであろう。
12月3日(土)の当初の美食イベント「美恵の集い」で彼女の第一頭目が振る舞われる。