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執筆者 | 6月 21, 2023 | コラム | コメント0件

日本中の飲食店が右往左往するしかなかったこの一年。改めて色々な事を考えさせられた。

ただ、このハード設定の人生ゲーム、元々が丸腰の僕には不思議と怖くなかった。

店を支えるソムリエールのあさみも「シェフはまた何かやるんでしょ?皆言ってますよ(笑)」と不安なく笑っていてくれた。そんなプラスのマインドのおかげで斜め上に目線を上げ、いつものように走り続けた。そしてオーナーとしてのいくつかの目標もクリアした。

2021年春、そんなミュゼにもピンチが到来。スーシェフのだいきとあさみが次のステージへと大きく羽ばたいた。

桜が咲き始めた3月中順、定休日のミュゼとテラスでひとり安ワインをやり、なけなしの頭で4月からの事を芝生に描いたら何となく新たな光が見えた。とりあえずアイツらを驚かせてやろうという目標と共に。

静まりかえった夜の津駅前。野良犬一匹もいないメインストリートのさらに奥の静かな道筋のビルの2階、ワインと花をテーマにしたワインバーがオープンした。「ワインバー LAS」、オーナーソムリエは高田旭美。この激動の時代、津の駅前に小さな華が咲いた。親友が経営するビストロ ラ フルール(花の意)や多くの友人のお店と共に、きっと津駅前に人があふれ花満開になると信じている。

最後に一点、妖艶な女王蜂の薦めるワインと華の香りにやられ、飲み過ぎにはご注意を…。